​TANAKA YUUNA

恋をしている時、人は2パターンに分かれると思う。自分の想いを他者に話す人と、心に秘めて想いをほとんど話さない人の２つだ。私はどちらかというと後者で、親しい人に時折話すことがあるくらいだ。それは下着を見せる行為に似ていると思う。親しい人に対してでも普段見せない内側の部分だから、見せるときは恥ずかしい。でも、見せたときに「良いね」と言ってもらえたらどこか安心する自分がいるのだ。 

 この作品は、恋愛に関する言葉が書かれた漫画の吹き出しを、他者に見せる機会が最も少ない下着に縫い付けることで、内側に秘めた恋の想いを表現した。 

 漫画の吹き出しは１つ１つ手縫いで下着に縫い付けている。隠している情熱を表現するために赤のオーガンジーを選んだ。下着は本物なので実際に着用することができる。