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​「光はまわる」

2018年 H1600×W1400×D1 綿布一反、ネバ糊、型糊、型紙、米糠、直接染料 型染 

観覧車を見るたびにこんな想像をする。「実は地球は観覧車を歯車にして回っているのではないか?」地球上の全ての観覧車が回る力で地球はぐるりと回転し、昼が来て夜がくる。観覧車が実は地球を回している大事な装置だということを知らされずに、私たちは呑気に観覧車に乗る。そんな想像をしている時、私の心は幸福でときめくのだ。 

 白い部分を昼、黒い部分を夜として地球と観覧車が回る姿と光を表現し、観覧車で想像を膨らませている時のときめきを纏える浴衣を製作した。 

 

 型紙を彫り、糊を置いて防染し、染料で地道にグラデーションをつけた。背中で柄がぴったり合い、観覧車の円形が途切れないように柄の製作にも細心の注意を払った。浴衣の縫製もミシンと手縫いを組み合わせて自分の手で行った。 

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