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「銀光」
2018年 H19×W4000×D2 ソフト銀糸2綛、ラミー糸15×6、直接染料 組織織
レーザーライトのような、人口的で直線的な光を込めた帯を作りたい。そう考えた私は織りの経糸を通気性の良い麻糸、横糸を全て銀糸にすることを決めた。選んだ織りの柄が表と裏で違う表情が出るものだったことで、表は青や黄色の色彩、裏は銀糸の輝きを楽しめるリバーシブルの帯が完成した。昼の自然光では白っぽいシンプルな帯に見え、夜の人工的な光では銀糸が輝いて目を引く。昼と夜を表現した浴衣に合わせ、昼と夜では表情の違う帯となった。
組織の柄は3種類を3cmと4cmずつ織っており、光の当たり方で銀糸の輝き方が違う状態を生み出した。着物でも浴衣でも着ることができるように縦19cmの広幅の帯にしており、長さが4mと長いので多様な結び方を楽しむことができる。帯を結ぶ際は柔らかすぎない質感で結びやすく、崩れにくい状態を保つことができた。
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